改進版HSKを受験しました

第一回目の改進版HSKを受験してきました。

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語言大学での受験人数は200人ちょっとかな?と思います。 韓国人たちは、旧形式8級を目指してちょうど今がんばってるはずです。

記憶ベースで解説すると、主な違いは

  1. 聴力が60問
  2. 聴力部分が増えた 回答形式が複雑になった
  3. 閲読総合が70問
  4. 漢字書き取りがなくなった
  5. 語法部分は間違い探しになり、難易度がアップした

【聴力部分】

聴力の旧第一部分に相当する、一人の話を聞き取る部分がなくなり、会話もしくは物語の聞き取りだけになった。

物語の聞き取りは、8つの選択肢から複数回、回答を選ぶ。

全般的に、問題数は増えたものの難易度は下がった模様。

【閲読総合部分】

第一部分20問は、旧語法に相当。ただし問題は、各文の中にそれぞれ一箇所ある、間違った部分を選べという方法。いままでの暗記による語法対策は通用しなくなった。

第2部分は旧総合に相当。長文の中にある空き部分に適当な言葉を選択肢の中から選ぶ。

第3部分は旧閲読相当。ここはほとんど変わりなし。

第4部分もやはり旧閲読相当。 漢字書き取りは無くなった。

【写作】(作文)

第一部分:指定された言葉を使い、6-7行の文章を完成させる。最初の行と最後の行はあらかじめ準備されていて、間の文章を考える。時間は45分間

今回の問題は、

  • 1 小龍の家のリビングの電灯の調子が悪い。つけてから数分たたないと明るくならない。
  • 最終行 小龍「1時間前につけたよ」

間には、パパ 忙しい 誤解する などの言葉が指定されていた。

第二部分

こちらは200文字ー400文字の作文 おなじく、最初と最後の条件が提示されている。また、絵が提示されていて、絵にそった内容で作文が求められる。

今回の問題は

  • 登場人物:李軍と小麗 服務員
  • 絵の内容:レストランで、服務員がスープをこぼす。
  • 前提条件  李軍は小麗と結婚したがっているが、小麗は彼の性格を完全に理解したわけではなく、決めかねている。
  • 後の条件 小麗は李軍が怒らなかったことに対して、「まあまあだね」と評価する。その後、洗濯物を一生洗ってくれという李軍に対し、小麗は「洗濯も自分でできないの?」と言い返すオチがつく。

内容的には、留学生で作文が出来れば問題ないレベル。旧HSK5級あれば対応可能だと思う。

【口語】

2部分にわかれる。回答時間は12分、PCの録音装置に吹き込む。

第一部分 準備時間30秒 回答時間30秒

  • 1問目、自分の名前 国籍 受験番号を答える
  • 2問目 もし外国に行く機会があるとしたら、どの国に行きたいか答える
  • 3問目 1年の四季の中で、どれが一番好きか答える

第二部分

4こまの絵が提示されていて、 漫画の内容にそったストーリーを口語で語る。準備時間2分 回答時間2分

  • 内容 ある交通警察官が交差点で交通整理をしていると、1台のバンが赤信号にもかかわらず交差点にはいってきた。あやうく事故が発生するところだったが、運転席には人がいない。最後にわかったのは、4人の男が車を後ろから押していた。

こちらも、留学組みであれば問題なくしゃべれる内容。いわゆる試験対策だけの丸暗記韓国人学生を排除するのが今回の変更の主目的なような気がします。

日本人からすると聴力が増えたので、国内勉強組みの人は難しくなったと感じるでしょう。韓国人でちゃんと勉強している人は聴力が得意なので、まじめに勉強している人は報われる形になったと思います。

閲読部分に相当するところが増えているので、後半部分は日本人には難易度が下がっている気がします。欧米人には難易度が上がっているかもしれません。今回は漢字を書く部分がなくなっていました。

Author: damarinz

原来我是北京人,现在在东京,所以我是个“北京原人“

One thought on “改進版HSKを受験しました”

  1. 試験のことにまったく興味がなくても、一応中国語の先生だったから、少し注意されて、その写真見て、懐かしい感じになってきた。
    写真を見せてくれて、ありがと。

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