寺を見た後は、龍井茶で有名な梅家塢に行きます。なかなか味なツアーです。
バスの中で、主任老師が同学に向けて話します。「龍井茶は非常に高価です。一番いい物は、江南地方の人が買いますが、自分では飲みません。”ぺきん”の人に贈り物にします。高価であれば高価であるほど良いのです。」(それって”わいろ”ですね)「卒業するときに、老師にも高価なお茶を贈りましょう」と、ジョークを飛ばしています。「二番目にいい物は、日本人が買って行きます。最近では、ヨーロッパ人も買います。」「見学先では、品茶をすることができます。味覚を試すいい機会です。 」などと、意味深なことを言います。
観光客向けの施設に到着しました。周恩来首相や、エリザベス女王の訪問写真などが飾って有ります。茶畑の中に豪華な建物がたっています。また、近所の農家も農家とは思えない贅沢な新築ばかりです。近年の龍井茶の高騰により、この地域の茶農家はバブルに沸いています。
40人くらいづつ、個室に分けて入れられました。同学に「おまえは茶の専門家だから、前の方に」と言われますが、後ろでおとなしくしていました。説明とサービスに3人の服務員がつきます。一人の女性服務員が、英語まじりで説明を始めます。彼女曰く、 一番良いお茶を用意したと言っています。
コップに茶葉をいれ、お湯を注いで全員に配られました。みたところ、お世辞にもいいお茶とは言えません。がんばってもクズはクズです。ご大層な説明をいただく間、お茶の香りを確かめ、口に含むと、まったく味気ないものでした。隣の韓国人同学が「これの品質はどうよ?」と中国語で聞いてきたので、「大不好(ぜんぜんダメ)」と答えます。
茶葉の香りの違いを、3種類の茶葉で比べて見なさいといいます。明前茶、雨前茶、夏茶の3種類です。一番いいのは明前茶だと説明があります。たしかに一般的にそうですが、、、茶葉もやはりクズ茶の部類でした。担任老師が眉間に皺を寄せて「違いが分らないんだけど、Yuli、君はどう?」と聞くので「みんな大して変わりませんよ。品質わるいです」と答えます。元の葉もわるいし、なにしろ保存が悪すぎます。
おかげで、吾が班の同学は騙されずにすみましたが、他の班の同学たちは何人か、高価な茶をつかまされてました。100gで200元だそうです。一番高いのを3つ買うと、二番目のお茶を100gおまけするそうです。私はさっさと席を立ちました。
美国人同学が英語でつぶやいていました。「Magic show….」
この投稿、なんどもエラーで弾かれました。ぺきん わいろを漢字で書くとダメみたいです。こっちはいろいろ大変です。