故宮を再度歩く

一ヶ月ほど前に撮った写真を、風邪で寝込んでいるチャンスにアップです。

ある北京人にいわせると、いちばんいきたくないところ、それが故宮。「地方から親戚がくるたびに、毎回いくのよ。むちゃくちゃ広くて疲れるし」とは王さんの弁。

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私も、できれば避けて通りたい場所であります。

今回は、以前閉まってた陶器館の展示が復活(場所は別のところ)していたので、まあ満足できました。しかし建物群は修繕中で見るべきものはまったくありません。

今回は、宜興の紫砂の名品を鑑賞。

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彩色のものです。むむむ、すばらしい。一部の隙もない造形です。かぼちゃといえばそこまでですが(笑)

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本物の紫砂です。太陽光で見ると紫に見えます。外の光は入らない展示エリアなので、ちょっと残念。同じ時代の紫砂壺をひとつだけ持っていますが、私のも置物になっています。だって、これで入れるとお茶の味が飛んでしまうのです。焼き方しだいだとは思いますがね。しっとりとして実に美しい輝きです。

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この弦も素敵です。こういうスマートな趣味の茶壺は、今では生産していません。これが再度中国人に理解されるには数百年かかるのではないかと。。。

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いままで知らなかった場所に出ました。西洋建築の跡です。まわりは事務所スペースになっています。

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さらに1ブロック先には、陶芸館が新設されていました。なかなかの収蔵です。首都博物館新館や耀州窯博物館には少し及ばない気がします。見ておいて損はないでしょう。

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そして、陶器の断片の展示。これをひたすら見て、陶芸目利きの眼力を養うのです。窯・年代によって異なりがあります。もちろんこれは窯跡から発掘さてた失敗作です。これは陶芸骨董沼の入り口。近寄るべからず。

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現代中国には、博物館クラスの名品を目指すような窯は残念ながらないみたいです。本当に宇宙人向けの品物みたいな奇怪なシロモノばかりになってます。骨董市場は沸騰しているので、 少しは古いデザインを見直してもいいと思うのですが、手間のかかることをしないのは現代中国人の特徴とも言えると思います。

Author: damarinz

原来我是北京人,现在在东京,所以我是个“北京原人“

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