今日は、北京のニセモノ調査ということで、午後の授業を休んでお出かけでした。日本からお茶が届いたので、国貿まで受け取りに行くついでの調査です。ハンドキャリーありがとうございます。
日坦公園を出たところで、軽機関銃を下げた兵士などを見つつ「やー、ぶっそうな国だ」とため息をついていると、ベンツのパトカーに先導されたアメリカの国旗を掲げたリムジンと出会いました。「大統領じゃないよなー、あっ」と気がついたときにはもう遅い、 シャッターチャンスを逃していました。六カ国協議に向かうアメリカ代表の車です。彼らが会場に着いたとき、北朝鮮はさっさと帰っていました。完全に愚弄されたことに気がつく数十分前の歴史的瞬間を激写出来なかったことに、私の修行の足りなさを思い知らされました。物騒だったんで、誤解されて撃たれないか心配だったんですよ。場所も微妙に遠かったし。
日壇公園のシマリスくん。 600万画素の力で、あとでトリミングすればなんとかなるということを思い知らされました。
で、今日の太極拳授業は5時からだったので、少しはやめに練習場所につくと、昨日から参加の女の子が別の老師のところで練習してます。補講?と思っていたのですが、5時になっても練習場所(20mほど離れている)にこないのでどうしたのかと思ったら、どうやらニセモノ老師に引っかかってしまったようです。お金も取られてしまったとか。
授業は始まっていたのですが、交渉の助太刀に行きます。偽老師の剣幕に負け気味だった女の子も、なんか怪しいことに気付いて元のクラスに戻りたいというのですが、相手もさるもの、さんざん理屈をこねて粘っています。とりあえず、本当に学校安排の老師というのであれば、学費は所属辨公室間で処理してもらうこととして、とにかく明日辨公室に調停をお願いしようということを話しました。偽老師の言うことはほとんど聞き取れます、聞き取れない振りをしていますが、面子がどうのというあたりで胡散臭さ満点です。もしもニセモノということが公になれば、学校から強制排除を食らうでしょう。排除されたくなかったらお金返してね。
昨晩復習をしたのですが、なかなか難しくて動きが決まりません。大変奥が深いです。難儀しているところに、やたら姿勢の良い、人のよさそうなめがねの老人がやってきます。 この人も並んで練習を始めたのですが、やたら上手いの。この構図、面白いなぁとおもいながら30分ほど練習しました。
この老人、老師の旦那さんで、北京体育大学の先生だそうです。超ホンモノ。参りました。
こちらの授業が終わっても、偽老師と女の子の戦いは続いています。中国の恐ろしさを思い知らされたようです(笑) 10分ほどして戻ってきた彼女に、これも勉強だよー、明日辨公室に行くときに手伝うからさー。と言ってあげました。 めげなかった彼女はえらいです。