法門寺と博物館

今回の旅行は少人数のため、ものすごく効率よく回ることができました。初日は8箇所まわりました。今日は最終日、8時のバスで法門寺に向かいます。唐の皇帝が保護したお寺で、日本で言えば法隆寺や東大寺クラスのお寺です。もちろん一時衰退してしまいましたが、20年ほど前に地下宮殿から仏舎利や宝物が見つかって再度脚光を浴びました。

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現在、高速道路が修理中ということで、西安から2時間半かけてバスで向かいます。ちょうど小麦の刈り入れシーズンで、道路に小麦を干しているのであぶないったらありゃしません。黄土高原の田舎の景色を存分に味わいます。しかし、帰りの列車に間に合うのだろうかと、かなり不安です。

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法門寺につきました。今回も学生料金の件で切符切りの僧侶に訝られましたが、日本人だとわかると何故かOKでした(笑) 足元は小麦がぶちまけられています。駐車場が物干し場です。完全に敷き詰めているので、観光客が土足で上を歩きます。口に入れるものとして、衛生的にはよろしくないですね。

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ここも例によって紅衛兵によってさんざんな目にあったようです。住職は自らの体に火を放って寺を守ったということでした。現在は由緒正しい寺ということで、伽藍が再建されています。まず地下宮殿を参観し、本堂で般若心経を奉納してきました。ちょうど母方の祖母の命日が近かったので、祖父祖母4人まとめてお経をあげてもらってきました。ここで、自分は母方の祖父の名前を知らないという事実に気がつきました(苦笑)

老いた僧侶の話はさすがに方言が強くて半分くらい聞き取れませんでした。こちらの言うことは聞き取ってくれるので、お経をあげてもらいました。

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伽藍自体は新しいものなので、ふーんという感じです。坊さんの住む場所が非常に大きく、現在の寺の規模を計り知れます。

ここの真価は、隣の博物館です。地下宮殿から発掘された唐代の宝物がずらりと展示されています。どれも国宝級のしろものばかりです。仏舎利を収めた8重の箱や法具をはじめ、皇帝が奉納したオリーブ色の秘色青磁やガラス器などが展示されています。仏舎利自体はありませんでした。どこに保管してあるのでしょう?お釈迦様の舎利をこの目で拝んでお経をあげてきたかったのですが、夢はかないませんでした。

帰りはやはり路線バスです。途中スローダウンしてものすごくあせりましたが、なんとか列車に間に合う時間に戻ることができました。

Author: damarinz

原来我是北京人,现在在东京,所以我是个“北京原人“

2 thoughts on “法門寺と博物館”

  1. >現在、高速道路が修理中ということで
    きっと修理中の高速の上も「小麦」が敷き詰められていたと思います。(僕の時はそうでした)

    「旅行シリーズ」はとても興味深い。
    帰国後、ゆっくり写真を見せてください。

  2. 高速道路を小麦というのは、すごくありがちな話ですね。
    納得しました。

    もう一回旅行に行きたいところですが、
    ちょっと資金的に無理そうです。
    親を連れて回る旅行のときは、痩せそうです(苦笑)

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