2日目に、タクシーを一日チャーターして郊外にある名所をめぐりました。1日で280元でした。バスで移動するのは大変なので、タクシーをチャーターすることをお勧めします。
懸空寺は、 私が北京で最初に使った中国語の教科書にも出てくる有名な?お寺。教科書に出てくるというだけなので、詳しいことはわかりません(笑)
断崖にへばりついて建てられた寺。鳥取の国宝投入堂をさらに大規模にした感じです。谷底までは40mほどの高度差があります。
実は、この下の岩に「壮観」と書かれています。「なんだよ、この壮観って字は。子供がレーシングカーに”かっこいい”と書くみたいで興醒めじゃないか」と罵っていたのですが、実はこれを書いた本人は李白でした。私の中で、李白は文豪の地位から谷底に転げ落ちました。岩に掘り込んだのは後の人で、彼の責任ではないと思うのですが、名所にふさわしからず、あんまりです。
下の柱は、後に追加された飾りだそうで、実際には重力的に支えているわけではなさそうです。中国人観光客が揺らして遊んでいました。
こんな感じで、基礎は横の岩にあります。
20cm程度の柱を穴に入れ、楔をつかって固定してあります。未使用の穴を観察した限りでは、穴の奥行きは25cmから30cmで、そんなに深くありません。
中に祭られているのは 仏教と道教です。
なかなかの高度感です。大工は生きた心地がしなかったと思います。
ここにはかつて関所があったそうです。対岸の壁には、桟道の基礎として穿たれた穴があいていました。懸空寺と同じように、木の柱を岩に打ち込んで、断崖に路を作っていたようです。