もともと、この街は北京の北を守る街として、かなりの規模の城壁がある城塞都市だったようです。いまでは、くずれた城壁と、鐘楼 鼓楼が残るのみ。駅に降り立った瞬間、「あ、これ、長居は無用かも」と思いました。早速タクシーで鼓楼に向かいます。
楼の下の道には、昔の馬車のわだちがのこっています。
この露天の果物や、いい味です。
こんな景色も、すぐなくなってしまうでしょう。
鼓楼の下は骨董やになってました。ここで湯のみを購入。おそらく40年位前のもので、薄手の青磁です。スタイルは良いし、素材もいい。裏にアラビア数字が入っているのが、いかにも中国の最近のものらしいです。今度紹介します。
そして、門敦mendunが店の前に転がってたり
狛犬がいたり
この龍の石版、なかなか良かったです。お店の装飾なんかにつかえそう。
この骨董やの、知り合いの骨董やに連行されました。紹介されたのは遼の時代の壺など。国外持ち出し禁止の時代です。「これ、近所の遼代の墓から出土したからほんものだよ。国内では問題なく流通してる」と言い張る店主に、「乾隆帝以前のものの国外持ち出しはダメなんだって」と説得するのが大変でした。遼代の壺は、雲南の焼き物にそっくり。民芸品という感じで、神様が宿るような感じはありませんでした。なので、ほしいとも思わず。ここでは民国時代の筆立てをゲット。なかなかわびていて、花活けにちょうど良い出来です。
最後に、南門を見て帰ります。さすがにおみやげの焼き物を壊したくなかったので、バスで帰りました。列車の切符は棄ててしまいました。55元。ところが、このマイクロバスがなぜか私の家のすぐそばを通ってくれたので、そのまま下車、らくちんで家に戻れました。瓢箪から駒です。
この街、あまりお勧めしません、骨董は地方都市に限ります。なかなか良かったのですが、アクセスが悪くて、見所が少ない。。。ひまのある留学生向けの場所でしょう。一眼レフをもっていきましたが、あまり気合が入らずコンデジだけで済ましてしまいました。
さて、次回は鶏鳴駅を攻めてみたいと思います。北京近郊で一番状態のいい城砦が残っていて、全国唯一の現存大型古駅(馬などの乗り継ぎ宿場町)、よく撮影にも使われるそうです。A女史、こっちは参加しません?