大雁塔

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三蔵法師がインドから持ち帰った経文を納めるために立てられた塔です。周囲は再開発されて公園になっています。なんかこの非人道的な追い出しの顛末はNHKで見たような記憶がありました。きれいなショッピング街に生まれ変わった寺の周辺をぬけて、寺に向かいます。今回の旅では学生証が大活躍です。毎回割引が利きます。私の顔が若く見えるのも幸いしているみたいです。

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ここで、祖父祖母のために写経を奉納しようとしたのですが、ホテルのリュックサックに入れたままのことを思い出しました。仕方ないのでpdfが入ったipod shuffleをもって南無阿弥陀仏を唱えるという奇怪なことをしてきました。

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塔の最上階まで登れます。すでに周囲には高層建築が林立してしまっていてありがたみはまったくありません。20年前にくるべきでした。寺自体も新しくなったばかりで、ありがたみを感じるものはありません。たぶん文革でめちゃくちゃになってしまっていたのでしょうが。とにかくこの歴史のあるお寺が残っているというのはすばらしいことです。

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陜西省博物館

ホテルで電気がつかないというトラブルでさらに時間を浪費しました。食事のあとで、タクシーで陜西省博物館に向かいました。

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もともと3日目の予定だったのですが、いい感じで消化できています。この博物館も一部改装中で展示が少なくなっていて、2時間程度で見て回ることができました。個人的には古すぎる陶磁器(元代以前)や、青銅器には興味が無いのでイマイチでした。北宋の青磁が数枚おいてあり、食い入るように見てしまいました。

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タクシーに騙される

西安駅にもどってきました。12時すぎなので、ホテルにチェックインしてしまおうということになり荷物をピックアップしてタクシーを拾いました。

こいつが、雲助タクシーでした。

南にあるホテルに行けというのに、北に向かいます。「どこに行くんだ、行き先は南大街だ」というと、適当なことを言い返してきます。こりゃやられたと思い、政府の苦情電話番号を控えました。車が10分以上走ってたどり着いたのはガススタンド。悠長に給油を始めるわ、やつの会社の連中は「降りろ」と不作法に言ってくるわで、かなり頭にきました。

目の前にいた例の会社の若い女性に「この運転手はお前の会社の人間か?」と聞くと「そうだ」と答えたので「俺は駅から南大街に行けといったのに、何でこんなところにくるんだ。服務態度が最悪だ」といったところ、彼女は理解していなかったようでした。

例の運転手は相手が悪いと気がついたのか、「いままでの運賃は帳消しにして、大通りに出たところで課金開始にするから」とごまかしはじめました。私は同行の2人に「今回は俺がお金を処理するから」といいました。

ようやくタクシーがホテルにつきました。乗ってから30分以上かかってます。運転手は作った笑顔で「不好意思」といいました。私は黙って車を降りると、彼が怒鳴りました。

「金よこせ!!」

「ああ、払ってやるよ。初乗りの6元をね」

「駅からここまで6元じゃすまない。かねよこせ!!」

「そうか、じゃ、報酬をあげるよ。投訴(クレーム)電話を入れてやるよ。お前のナンバーはT2888、大変良い番号だ。祝ni工作順利!!」

「本当に電話するのか?」

「ああ、電話してやる。ありがたいと思え」

その後、なにやら怒鳴っていましたが、無視しました。あとで他のタクシーにのったら、駅からホテルまで11元程度でした。馬鹿のくせに小細工をするから、逆に痛い目にあうのです。しかしこっちも貴重な時間を浪費してしまいました。

出発前に老師の言ったことが、実際に起きてしまいました。今回は運よく解決できましたが、今回の旅行で一番印象的なことがらとなりました。

中国という国は”自称”5000年の歴史に見合わない非文明国家です。年を食っていてもバカはバカです。そのくせ自尊心だけは猛烈に強いのを見てしまうと、大変滑稽かつ哀れに思えます。

兵馬俑

バスで5分程度で兵馬俑に着きました。周囲には兵馬俑の模型を作る工場が数多くあります。こんなもん、誰が買うんだと思うのですが、供給するだけの需要があるのでしょう。じつは、別のものを作ってたりして(笑)

巨大な体育館のような建物が兵馬俑でした。入り口から建物まで1kmくらいあります。もちろん歩きです。すでにかなり暑いです。親は連れてこれないなあと思いました。警備つきの高級車が突っ走ってきてわれわれを追い抜きます。中に入ると、アフリカか中近東のえらい人が参観していました。おかげで参観エリアが規制されていました。

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実物の兵馬俑を見ると、自衛隊の皆様が整列しているような錯覚を受けます。大変細かくできています。どうやら木製の屋根がくずれてほとんどが壊れてしまったようです。新しく発掘したエリアをちょうど直している場面に出会いました。見るほどによくできています。これだけでかい陶器を作るのは大変です。

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展示室は3箇所にわかれています。それぞれ構成がちがって、戦車
軍団 歩兵軍団などがありました。なぜか戦車の前に歩兵がいたいして、用兵的にはおかしい配置だという解説がありました。

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木製の天井部分が落ちてしまったため、下の兵士たちは割れたようです。本当に地下空間を作って軍隊を納めたんですね。

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秦の始皇帝陵

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目の前にあったのは巨大な人造の山でした。予想に反して、方向は北をむいています。中は水銀付けになっているので未発掘ですが、周りが発掘されてそこそこのものが出ているみたいです。歴史の解説板には、いけにえになった女官などの話が生々しく書かれています。

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陵墓には石榴がたくさん植えてありました。なにか理由があった気がしましたが、失念してしまいました。

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しかし、よくこれだけ土を人力で集めたなあということと、中国は古代から今に至るまで人命を軽視してるなあというのをしみじみと実感したのでした。

西安2日目の朝

6時すぎに西安に到着です。5時半ごろから外を眺めていました。黄土高原のほこりっぽい景色が続きます。

西安は明清代の城壁が残っています。唐代にははるかに巨大な都市だったそうです。

まずは荷物を預けて、旅行案内所や長距離バス停で聞き込み調査をしてから7時のバスで兵馬俑に向かいます。

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バスの車窓から見えたのは、世界八大奇跡館。。。。いきなりテンションが下がりました。

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バスの車掌が「先に始皇帝陵を見ていけ。始皇帝陵から兵馬俑まではバスで1元だ」というので、まずは始皇帝陵を見学することになりました。

西安旅行 初日

3時に授業を早退して北京西駅に向かいます。老師に話したところ「ぜひ博物館を見てきなさい。騙されないように十分注意すること。小喫が美味しいので食べてきなさい」という言葉をもらいました。

日本人2人、香港人1人の計3人で北京西駅に向かいます。今回は安全をみて地下鉄で移動です。511分の列車は、ずべて2階建てという構成でした。こんなのははじめてです。

定刻どおりに列車が滑り出しました。夕暮れまで3時間、ひたすら外をながめていました。石家荘で日暮れとなり、さっさと寝てしまうことにしました。

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火病

ちょっとこの2日ほど、担任老師がご立腹です。

原因は、韓国人同学の頑固さ、というか火病によるものです。彼女がみょうちくりんなロジックで答えるのを老師が直すと、彼女は烈火のごとくむきになります。老師も筋を通して(中国人の思考回路で)説明するのですが、彼女は韓国人の思考回路?で屁理屈をこね回します。

白黒をはっきりつけない回答をするのは日本人も同じような文化なので理解はできるのですが、おかげで事業の時間を大幅ロス、勘弁してほしいものです。

今日はさすがに頭に来たので、さっさと終わらせようと発言しました。老師いわく「この回答は正しい。」日本人からするとYES/NOがはっきりしすぎててつっけんどんなのですが、中国語では白黒をはっきりさせてから説明を述べるのが良いようです。
そして、また彼女の火病が始まりました。うんざりです。韓国人の社会人留学生に「あれ、どう思う?」と聞いてみたら「彼女は頑固だ」とばっさり。

せっかく昨晩 がんばって夜なべで予習したのに無駄になってしまいました。

ところで、今日も宿題おわらないのですが、なんとかならないものでしょうか。とほほ。