爨底下村紀行(2)

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何もすることがないのと、部屋の暖かさに釣られて、いきなり寝てしまいました。夜中はいびきのため眠れませんでしたが、朝五時ごろから熟睡できて、ようやく体力回復です。次回はイビキをかかない可愛いヨメさんと行きたい。。。。男の旅行は大変です。

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まず、村の全体を見るべく、村の反対側にある階段を上りました。山の中腹から見る村は、こんな感じです。

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村の中を歩きました。30分もあれば回れる小さな村です。写真を撮るなら、一泊して早朝がお勧め。観光客が動き出すと、全然雰囲気が違ってしまいます。
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文革時代のスローガンが、あちこちに書かれています。

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文革時代に破壊されたという関帝廟も復元されていました。観光で現金収入が出来たためだと思います。共産政権が無かったら、どんな中国の文化が残っていたのでしょうか。歴史好きからすると、非常に残念です。
imgp3505.jpg最後に、廟から村を一望してみました。本当に素敵な景色です。オリンピックのころには、外国人が押し寄せて有名になってしまうのでしょうが、今来て本当によかった。冬の景色のほうがこの村には似合っている気がします。夏にはもう一度、日帰りで来ようと思います。
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爨底下村紀行(1)

北京中心部から西へ80kmほどの、爨底下村に行ってきました。明 清の時代の村が残っています。中国歴史マニアには堪らない雰囲気です。簡字体を使う現在では「川 cuan」の字を当てていますが、本来は「爨」かまど の漢字だそうです。現地のガイドブックには載っていますが、日本では漸く紹介され始めたばかりです。

地下鉄 苹果園駅から白タクで150元、1時間半ほどで到着します。 白タクの運ちゃんの運転が荒く、かなり恐ろしい思いをしました。白タクは白タクなので、あまり態度がよくありません。

ロードバイクで国道109号を走る外国人が居ました。少し行くと、ものすごい坂道になってます。よく走ってきたなと、かなり尊敬してしまいました。

村についてから、村落を散策する前に村のはずれにある、峠に行ってみました。

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非文明な観光客が車をどどんと置いていきやがるので、写真を撮るのに難儀しました。 西遊記でも、三国志でもどんと来い!という景色です。
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峠を抜けると、また山でしたが山肌にへばりつくように畑が作ってあります。このあたりは岩山で、石を組んで段々畑をつくっています。ほとんど岩が露出している地形なので、この土地改良は想像できないほど大変だったはずです。
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真ん中に見える、大きな穴のあたりまで遊歩道らしきものが伸びていたので、いってみることにしました。実際には遊歩道ではなく、作業道でした。崩落箇所もあり、観光客にはちょっと危険な感じです。おそらく、観光用にしようとしたのでしょうが、断念したのではないかと。 断崖絶壁に這うように作られた道でした。
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遠くの谷底に村が見えます。本当に耕地の少ない場所です。宿場町や石炭関で賑わった街だそうです。

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山羊飼いのおじさんがいました。こちらの山羊は毛足が長く、とても価値の高い毛皮が取れそうな感じでした。

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地質は、堆積岩です。主に泥岩でした。巨大な力がかかって褶曲構造を見ることが出来ます。相当の圧力を受けているらしく、ブロック状に崩れています。山はかなり切り立っていますが、片面は地層の表面になるので、本当にまっ平らで土の溜まる場所がありません。

右から、ぐにゃりと曲がった地層が見えるでしょうか。

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本日泊まるのは、四合院の民家です。2部屋借りて100元。ちょっとぼられた気がしますが、1人500円なので良しとします。若き日の劉備元徳が母と一緒に暮らしながら筵を織っているような家で、大満足です。中は温水暖房が入っているので暖かく、特に問題ありませんでした。同学のイビキで、ほとんど眠れなかった以外は。。。。

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晩飯は、羊のいためもの、白菜炒め、焼餅、酸辣湯、ビール2本。朝食ふくめて70元でした。内容のわりに微妙に割高ではありますが、まあまあといったところでしょう。
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世貿天階のZARA

北京で一番困ることといえば、洋服です。すこしはマシになったとはいえ、町にあるのは韓国のデザインの服ばかりです。若者文化は韓国を向いているので仕方ありませんが、かなり野暮ったいものです。

女の子の服は、チャイナっぽいものを着れば可愛く見えるのですが、男は悲惨の極地です。こちらでは、男性が外見に気を使うなんて文化はまだまだ育ってないので、チャイニーズマフィアみたいなカッコの服を着る羽目になってしまいます。

永安里に、 世貿天階というショッピングモールがあります。まだ出来たばかりでガラガラなのですが、日本で言えば六本木ヒルズ的なものを目指している感じです。目印は、巨大な屋根。中に発光ダイオードの映写装置が仕込んであります。天井に巨大な魚が泳ぐ景色は圧巻でした。

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ZARAという店が入っていました。日本にもあるそうです。私はこの方面には疎いので、ぜんぜん知りませんでした。品揃えは大変よろしく、女の子がちゃんと女の子に見える服を売っています。これは北京ではすごいことです。値札を見ると、そのままユーロの値札の上から値札を貼っていたりもします。生産地は中国のものは少なく、スペイン、ポルトガル、チュニジア、ビルマ、カンボジアなど各国で生産されているものを持ってきているようです。

値段も日本に比べて安いと思います。日本に持って帰っても着れるものを買うのであれば、ぜひここに来るべきだと思いました。びっくりです。
他にも、かわいい服を扱う店や、まともな下着屋さんなど中国では入手しにくいものを扱う店が入っていて、一緒に行った同学の女の子は「ようやく下着を買える場所を見つけた」と安堵していました。
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東岳廟廟会

廟会まわりの最後は、東岳廟会です。東岳というのは、泰山の意味だそうです。北京の朝陽門から東に500mほどで到着です。目の前には、北朝鮮レストランがあります(笑)
入り口前では、舞台が行われていました。

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竹馬によるアクロバットをしています。

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中は道教の寺院です。人もそれほど多くなく、線香を買ってのんびりとお参りができます。ビルの谷間のお寺ですが、中はかなり広く、気持ちの良い空間です。

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縁日もあります。これはぬいぐるみをボールで落とすゲーム。

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伝統芸能もやっています。内容は、ちょっとした手品です。じいさん、良い味出してました。

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今日のチャレンジは、雀の丸焼き(というか串揚げ)です。肉の味は美味しいのですが、肉はほとんどありません(笑) 3元でした。

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長椿街ー瑠璃廠ー前門

下斜街から、てくてく歩き始めます。前門まで出て、726バスで帰るつもりです。

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良い声で小鳥が鳴いています。彼ら、爆竹の音でショック死しないかな、平気なんでしょうか。
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そごうの南まで来ました。ここも再開発の手が迫っています。
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瑠璃廠の通りまで来ました。焼き鳥を3本も食べてしまった。ひとつは、駝鳥(tuoniao)という鳥だそうです。よく考えたら、ダチョウでした。

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瑠璃廠のあたりは、繁字体の文字が多くて心が和みます。これは簡体字ですが。このへんは、日本人がイメージする中国の商店街らしくて良いですね。

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そして、前門方向へ。これはリアル北京の町並みです。やはり下町は一味違います。

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昔の遊郭跡でしょうか?鼎盛当と書いてあります。このような看板はたくさん見つけるのですが、削り取られてしまっていたりして綺麗に残っているものは少ないです。このあたりの民国時代の姿を見てみたいものです。
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前門のそばまでやってきました。200mほどで、前門の通りです。現在、オリンピックに向けて一機に改装工事をしていますが、少し裏に入ればこの汚さ。食堂もものすごく汚いです。 綺麗に再開発された通りのすぐ裏側に、こんな通りがあるというカオスは、中国ならではの景色だと思います。もちろん、ちょっと年齢の行ったお姉さんがアツい視線で誘ってくる、いかがわしい床屋も有ります。
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宣南文化博物館

白雲観の廟会を見てから、地下鉄で和平門に移動しようと思いました。道を歩いていると、どこかで見た景色です。そういえば、ここは牛街行きのバスが出ています。牛街からなら、瑠璃廠まで歩けそうです。ちょうど来たバスに飛び乗りました。

バスを降りて、下斜街という古い道に入ります。程なく見つけたのが、この博物館。いわゆる「下町博物館」です。

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中は広くもなく狭くもありません。晴れた日には気持ちの良い日差しが降り注ぎます。展示は、この宣武区のエリアの歴史、住んでいた人物、老舗、京劇などなど渋めのものばかりです。小奇麗ですし、内容もよくまとまっています。ほっとする一瞬でした。

白雲観廟会

最近、北京のバスにもずいぶんなれてきました。お正月ということもあり、道も空いててかなり早く白雲観に到着です。

白雲観は、中国の道教の総本山です。ものすごい人出です。私も早速、中国式の巨大な線香を買い込んで入場しました。imgp3228.jpg

大行列の先には、なにか壁画があり、みなさん触っていました。なんかご利益があるみたいです。わたしもちゃんと触りました。

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こちらは、コインを投げて大きなコインの穴の中に通すと、金運が上がるというものみたいです。皆さん必死で投げています。

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中国式に、巨大な線香をお供えします。左は私の線香です。

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長いひげの道士がいました。お供えをする人に、鐘をついていました。

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壁に、干支が書いてあります。ここも大行列。10分ほど並んで、私も触ってきました。金運がありますように。

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白雲観の廟会、おすすめです。中国テイストたっぷりでした。地壇公園や、瑠璃廠の廠甸廟会は縁日の域を出ていませんでしたが、ここは歴史を感じます。

地壇公園廟会

中国の正月は、日本の初詣のようにお寺の縁日に行くのが慣わしのようです。今日は、北京でも最大級の地壇公園廟会にやってきました。

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すごい人出です。imgp3206.jpg

縁日の華といえば、屋台です。いろんな北京の小喫屋台が出てます。やっぱり美味そうなのは、羊肉串。1本5元とお高いのはお祭り価格です。ただ、普段より肉は大きい。

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すずめとか、何かのさなぎとか、臭豆腐も串にさして売ってます。

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このおじさん、アラブの音楽に合わせてノリノリで売ってました。

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えーいもってけもってけ、うまいぞー。

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21日追記

あまりにもイカすぎてて、思わず素通りしてしまった西双版納を語る蛇女&双首女ショーに、わが地元武蔵小山のファンキー末吉氏が激写取材をしたblogエントリーがあったので、トラックバックしました。」

12時ごろは更に大変なことに

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動画をアップできなくて申し訳ないのですが、ものすごいことになってます。一抱えもある花火に放火しまくっています。

一部、大型花火の不良品が地上で爆発してかなり危険でした。30m級の大型花火まで出てくるのですが、あまり高く上がらないため火の玉が飛んできて危険極まりないです。

毎年、死人が出るのも当然です。

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ボンバーマン現れる

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大晦日の爆竹

昼真っから、かなり激しく鳴り響いていましたが、8時すぎにはサラエボのような様相を呈するようになりました。爆発音が途切れることなく、あちこちのビルの壁が光っています。

いったい、この花火大会にいくらつぎ込んでいるのでしょうか。日本の花火のような火薬量制限がないのか、20mくらい広がる花火を打ち上げています。地上で爆発したときは、かなり危なかった。マンションのガラスにバンバンと燃えカスが激突する音が聞こえます。

動画は30Mくらいあるので、アップできません。ごめんなさい。

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燃える爆竹

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500連発です。

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ドラゴンも、日本のような火薬量制限がないのか、1分以上燃えています。

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激しく爆発したあと。

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こんな子供のころから鍛えています。60過ぎの爆弾じいさんが、大量の爆竹を抱えて放火しまくっていました。面白すぎです。