明日から旅行だというのに、性懲りも無く日帰りバス旅行です。今回はちょっと贅沢に観光バスにのりました。学割で65元。十渡までは2時間以上かかります。
超、俗化されてました。なにこれ(涙) バンジージャンプまであります。
50元以上払って上った上からの景色は、なかなかきれいではありました。しかし、今回は超ハズレでした。がっくし。
2006-2007に北京で暮らしていました
明日から旅行だというのに、性懲りも無く日帰りバス旅行です。今回はちょっと贅沢に観光バスにのりました。学割で65元。十渡までは2時間以上かかります。
超、俗化されてました。なにこれ(涙) バンジージャンプまであります。
50元以上払って上った上からの景色は、なかなかきれいではありました。しかし、今回は超ハズレでした。がっくし。
十渡のツアーにパックになっていたので、ついでにいってきました。これだけ目的で行くことはありえないでしょう。
博物館は、とおり一辺倒な内容です。そして北京原人が暮らしていた洞窟の入り口はこんなかんじ。中も自由に歩けますが、たんなる石の洞窟です。
一番気に入ったのは、このローカル駅の景色でした。
老師が近所のおばさんたちに教えているのが”太極柔力球”です。ラジカセから流れるコミカルな音楽と「イッ アールッ サンッ スッ」という掛け声にあわせて、ラケットの上のボールを操ります。「ああ、あの老人のスポーツね」と見下してしまいそうですが、むちゃくちゃ強そうな老師のだんなさん(体育大元教授)が3秒でチョンボしてしまう難しいものでもあります。
学生たちが体育の授業で練習していました。
しかし、これ、「弓歩、馬歩」などの中国拳法の姿勢を知ってないとちゃんとできないみたいです。
今日で、ひととおりの套路が終わりました。私はこの短棍が大好きです。本当に映画「少林寺」の棍棒の動きみたいです。うまく体の複数の関節の動きと棍棒の遠心力が同期すると、体の筋肉の力が体の各部を通って伝わっていく気がします。
自転車でダッシュをかけるときに、体の各部の筋肉と関節と、フレームのしなりの周期を一致させたときに、力任せではなく羽が生えたように加速する感覚に近いです。
さらに相手がどこにいて、打つ、守るからさらに打つと流れるように虚実を使い分けて動く、体育運動とは違った風格があります。
大回転で振り回してます。
この太極短棍四十六勢は、本当に最近編成された套路だそうです。ベースは陳氏の短棍だと老師がちらりといっていました。わずか2分半程度の套路ですが、速さと静かさ、虚実、陰陽変化、螺旋の動作など、太極拳の体使いや内部の動きが含まれているそうです。
後方の敵を振り向きざまに打撃
いまのところは習ったばかりなので動きがばらばらなのですが、うまくできるようになれば相当見栄えがするはず。日本ではおそらく教えてる人がいないんじゃないかと思います(編纂した体育大の老師が、まだ若手?のため) 本も無いのでVCDのみです。
これのおかげで、机の勉強にあまり勉強に身が入らない。。。のは本当です(笑)
劇うま四川料理を食べた後は、建国門横の古観象台へ。明代からの天文台です。古代の観測機器が並んでいます。デザイン的にもすばらしい。
台の下は展示エリアです。中国らしく中庭が爽やか。木陰で西洋人の若い女性が読書にふけっていました。こういう休日のすごし方もありだよなあ。
ちょっと気に入ったのが、このゴミ箱。上にいるのは龍なのですが、どうみても蛙のあいのこです(苦笑)
シャクヤクも咲き始めました。うーんいい時期だなあ。
今日の日帰り旅行で最後に見たのは、霊水村という場所です。さきに見た数箇所とはちがい、ゆるい丘陵の谷間、すこし開けた場所に位置する村です。
この村は科挙試験合格者を20人以上出している、由緒ある村だそうです。 資料によれば、村ができたのは遼・金の時代。現存する民家は明・清の時代のものが多いそうです。
まだ人が多くすんでいて、荒廃していません。これはこれで非常にいいです。
気持ちのいい中庭。
壁書きが残っていました。「武装して、徹底抗戦」と書いてあります。
廃墟になった寺がありました。文革で壊されたのでしょうが、残骸からも元の雰囲気が想像できます。このあたりで気分がヒートアップしました。廃墟マニアにはたまりません。
境内の巨樹。これだけでも一見の価値あり(巨樹マニア限定)
民国時代?ニセモノ?の張り紙がありました。
ついでに周恩来と朱徳の名前が入った張り紙。
結構派手にこわされています。修復するときは、すこし雰囲気を大事にしてほしいです。
ここは科挙試験合格者の家。いまは数家族が入居しているみたいです。
村の要所には、むかし使っていた器具が展示されています。観光開発の準備をしていて、いまならまだ入場料を取られませんが、ちかいうちに爨底下村と同じようになると思います。行くなら今のうちかも。
この村、 爨底下村よりお勧めです。
日本語ぺらぺらのアメリカ人同学が午前中遅刻してきました。どうしたんだろうと思ったら、徹夜で口語の発表準備をがんばっていたようです。
彼の発表内容は、前回恐ろしいこととして紹介したパナマの偽グリセリン事件です。事件、死亡者数は少なくとも100人。原因は薬用グリセリンとして販売された中国国営企業の原料が、実はニセモノだったという話。
彼の話が進むと、老師の顔がみるみるこわばります。講評のときに彼女が発した言葉は「大変微妙な気分です。しかし、輸出したということは輸出手続きに問題が無かったことです。毒性を検査をしないで利用したパナマの責任じゃないんですか?」 ここで、学生たちが逆に凍りつきました。 100人以上の命を奪った責任は中国にないとでも?これは大量殺人ですよ。
その後、講義が終わり老師が去った後の教室には異様な空気が流れていました。アメリカ人同学は机に突っ伏しています。ほかの日本人同学は「老師の表情が突然変わった」と呟いていました。みなそれ以上話し出しません。彼女の人命軽視の発言に絶句する以外ないのです。
この案件、もともと私が発表しようと思っていた内容でした。 私は金曜日に発表の順番がくるはず。私の発表内容は「羊頭狗肉」に決めました。内容は、中国のむちゃくちゃな市場化と汚職、人命軽視からくる食品安全性問題です。
さて、資料あつめは終わったから、原稿がんばろ。 中国で勉強するのは、中国人の扱い方という気がしてきました。
再度、爨底下村にやってきました。前回は冬。今回は初夏なので、すこし緑があるかと期待したのですが、ほんとうにしょぼしょぼです。
さすがに20元とるだけあって、きれいになっています。きれいになりすぎている感もありますが。。。そして村は食事の呼び込みばかり。ちょっと幻滅するものがあります。前回は夕方から早朝に見て回ったので、いい感じでしたが、今回みたいにへんな現代音楽が大音量で聞こえてくるともうだめです。
観光地としては、中国の不快さを比較的感じない素朴さの片鱗が残っているとおもいます。
農村ツアーの行き先としてはお勧めです。玉利&韓さんのコンビになると、さすがにもっと濃くないと駄目だということがわかりました。
ちょっと気になった植物。名前はわかりません。ふわふわの小さな花がきれいでした。
しゅーちゅーえんの王さんの旦那さん、韓さんいわく「斎堂がいい。30年前に行ったことがある。当時は行くの大変だった」 。今回は彼のデザインの取材もかねて、車で連れて行ってもらいました。
しかし、斎堂はすでに都市化されていて、古い村の雰囲気はまったくなくなっていました。彼もがっかりのようす。
せっかくきたので、場所を変えることになりました。冬にもいった爨底下村です。その前に、前回きにかかった爨底下村手前の村、双石頭村に立ち寄りました。ここも葦滋子村同様、観光化されていないので半分壊れています。
「こういう手付かず状態のほうがいいよね」というのは韓さんのことば。 大きく同意します。
半数ほどの家は廃墟になっています。
村の各所が、小さな城砦のようです。
村の要所要所に、粉引きの石臼が放置されています。
そそり立つ石の壁 小さな迷路に入った気分になれます。
まだ人が住んでいます。 水を流して掃除していました。
街道から10分くらい入った山の奥、谷間に見えるけれど山の頂上付近の谷間に村はあります。
村のシンボルは、巨大なアカシアの木です。樹齢は数百年で、中心は腐って穴になっています。木の下には老人があつまってのんびりすごしていました。
鉄砲水で流れてきた木の枝を、積み上げてありました。
若い人はみんな町に出てしまったため、村にのこるのは老人ばかりです。家もどんどんこわれていきます。村人いわく、この村はおそらく元の時代からあるそうです。
古い家を修理していました。町に出て行った住人が、ほうっておくと倒壊する恐れがあるので修理を依頼しているそうです。2年位前までは、新聞で紹介されたために観光客が多く訪れたそうですが、いまは再びおちつきを取り戻しています。
村のメインストリート 映画に出てくる風景ですね。なんか癒されました。