前から気になってた料理屋がありました。場所はかなり遠く、香山植物園のふもとです。
今日は大学の美女と一緒にお出かけでした。彼女とは初夏に知り合い、その後すぐに 実習で遠くに行ってしまい、私の帰国後に北京に戻ったので実質会うのは二回目です。せっかくこんな美女と知り合えたんだから、少し浪漫な展開を期待していたのですが、縁がなかったということですね。つか、毎日美女をとっかえひっかえで食事できるのは留学生冥利に尽きます。美女がいるだけであって、やっぱり一緒に日本に来てくれるわけではないのが悲しい。
そして真っ暗な香山付近。入り口には6つの灯篭が下がっているだけのお店なのですが、車がずらっと並んでいます。なんか中国じゃないみたい。
中に入ると、日本のおしゃれ系のお店と同じようなきれいな内装がされていました。いちおう宮廷料理のお店です。大皿料理ではなく、2人から4人でひっそりと楽しむコンセプトのようで、机も4人が限界の小さいものが並んでいます。
2階に上がると、ここは靴を脱いで座るお座敷風でした。ますます日本的な感じです。中国人の彼女は「日本ではこんなすわりにくいところで御飯を食べるの?」と聞いてきます。
そして注文のときに、びっくりすることがありました。彼女は「豚肉だめ、豚の脂もダメ」と言い出したのです。彼女は漢族ですが、ムスリムでした。山西省出身だそうです。専攻はアラビア語だということは知っていたのですが、宗教もイスラム教であればたしかにアラビア語を仕事にするのはなにかと都合が良いかもしれません。
彼女が店員にたずねます「豚肉はいってないよね」「食べてみればわかります」「食べたことが無いからわからないよ!」
そして頼んだのは、 春雨と卵の炒め物。なんか豚肉っぽいものが入ってましたが、彼女は食べていました。知らぬが仏というやつでしょうか。私は仏教徒です。南無。
蝦のあげものピリ辛風味。これはムスリムでも食べられます。殻までぱりぱりにあげてありました。ここから日本料理の話になり、彼女は寿司が大好きだそうですが、北京の日本料理は美味しくないという話をすると目を輝かせていました。彼女の中では日本はどんな国なんでしょうか。すくなくとも生魚は好きみたいなので、たぶん日本にやってきたらものすごく気に入るでしょう。でも羊肉が無いんだよね。
酸菜羊肉。いつもは豚肉版を食べているのですが、満州族の料理がベースになってる宮廷料理では羊をつかうんでしょうか。ここのお店は満州族風をイメージしているみたいな感じです。
となりの客のタバコがひどくて、早々に退散しましたが、おもしろいお店でした。予約必須みたいです。今回は運よく少し待っただけで席があきました。