のんびり8時半起床です。予定の無い旅なんで気ままなものです。さらにしゃべれるので何も気にしなくていいという。英語しゃべれたらもっといろんな国にいけるのでしょう。
まずはバスにのって故宮博物院にいきます。博物院の前には李登輝さんの住むというマンションが。いい環境です。 10時到着だったのですが、すでにヒトヒト人の人山人海の様子。そういえば今日は日曜でした。失敗しました。再度くることにして、今日はさらりと見ることにしました。
こんなに宝物ばっかり集めてたら国が傾くのも当然だなと思いながら、展示を見て回りました。青銅器は興味の範囲外なので軽く流し、陶器・玉を中心に見て回ります。撮影禁止なので写真は無しです。陶器にはあまり力を入れてないのか、日本の美術館の特別展や北京の首都博物館などに比べるとちょっと見劣りする感じがしましたが、汝窯の名品などをルーペでしっかり観察してきました。2つ気に入ったものがありました。薄手の湯のみは私が北京で買ってきたものと同じフォルムです。もちろん極限まで薄く削ってあり、普段使いには使えませんから観賞用です。あとはやはり小さい茶碗。外側の赤絵が透けていてすごい薄さだと思いルーペで見たら、内側にも透かし彫りで模様が入っていました。どれだけ手間をかけているのでしょうか。こういう職人はもはや中国には存在しないのだろうなと思いつつ歴史を眺めてきました。神は細部に宿るといいます。大きいからえらい、歴史が長いから偉大だ、などという中国人は、自分たちの本当の文化の真髄をこれっぽっちも理解できてないのだと、ちょっと残念に感じました。
中国人の玉に対する執念はものすごく、展示の多くを玉器が占めていました。玉を買おうとは思いませんが(高いし)、本物がどういうものかは大体わかった気がしました。