留学中の友人がそう習ったそうです。常温のエールなんてそんなにうまいのかと思いましたが、現地の酒は現地で飲んでこそ味わい深いと実感しました。
ここイギリスは日本よりずっと寒いのです。緯度的には樺太並みかもしれません。日本と同じく多湿の気候ですが朝晩は冷えますし昼も全然暑さを感じません。こんな気候ではキンキンに冷えたビールよりも、常温で甘みと苦味が混じったようなエールが美味しく感じます。
こちらのパブで使われているサーバーは手動です。大きなポンプを動かす感じで注ぐエールはみるからに味わいがあります。口に含むと気温よりちょっぴり低い温度で口と喉をゆっくり香りで満たしていきます。ビールよりもゆっくり、また体に悪い感覚がなく馴染んで行くような、そんな飲み物です。
エールにはつまみはいりません。かなり複雑な旨味が含まれているのでエールだけで満足できます。パブで昼間から呑めるのはいいですね。また、地元の醸造所がたくさんあり何種類も試す楽しみがあります。もうちょっと長居をしていろいろ味わいたかったのですが弾丸トラベラーの定め、銘柄を覚える間もなく離れることになってしまいました。
パブ巡りは間違いない観光です。