お約束の故宮博物院にいってきました。今回は粉彩の焼き物が豊富。いつもの白菜は人だかりでしたが、汝窯の雨後天青の焼き物はだれも見ていませんでした。ゆっくりみてきました。いまどきならどってことはない出来なのですが、北宋時代によく作ったなとは思います。でも億の価格じゃ買えません。
行天宮の骨董市場にチャレンジしたのですが、今日はおやすみでした。光華市場に行ったら、骨董街はエロDVD屋に成り果てていました。その中でものすごい品揃えの骨董屋があったんで見入っていたら、老闆が「今日、3人目の客が来た」と声をかけてきてノンストップ1時間半、延々と人生について説教を食らいました(苦笑)
彼は国民党の将軍の運転手をしていたそうで、もともと北京の西直門のあたりに住んでいたそうです。いま87歳、こうやって骨董屋でほそぼそと商売しながら子供を育ててきたと。こんな話がぐるぐるまわりまわって、最後に一言「別に売るためにここにいるわけじゃなくて、もうこの歳だから、老人ひとり家にいるよりはいいだろ?」 つまり売る気はなくって、本物に食いつく人間だけを捕まえて話し相手にしているじいさんでした。私はつられてしまったわけです。まあ、本物ばっかりなんでとても私の小遣いで買えるようなものはなかったわけですが(苦笑)
田黄の印材はすばらしいものがありました。