これはすごい名品?

京都の貴古窯で体験焼き物作りをしてきたのですが、香港人の作品が出来上がってきました。

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釉薬と絵付けがうまくいったみたいで、焼いた四代目もびっくりの仕上がりになりました。 これ、相当の代物です。轆轤引きがしっかりしていれば、このでこぼこが蝶の柄を引き立たせるはずです。

この絵柄で、なにか発注してしまおうかと思いました。

今欲しい鞄

先週土曜のこと、銀座のお店に注文品を取りにいったら、私の使っている ハンス オスターの鞄を見て、「こんなすごい革製品は他にない、世界最高の職人だ」と、日本の若手職人さんがため息を吐いていました。僕はただ毎日ぶら下げて歩いてるだけなんですけどね。

たしかに、日に日に耀きを増して行きます。買ったときは店に並ぶ同じ製品の中で一番心もとない色合いだったのですが、北京1年と日本1年、毎日酷使されてるうちにいい色になりました。売った店主も育ち具合を見てご機嫌です。

しかし休日に持ち歩くのにはでかすぎるのも事実。カメラと手帳くらい入ればいいので、ショルダーバッグを買おうと思っていたのですが、3年ぶりだかに入ってきた鞄がちょっと欲しくなりました。

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これ、女性用だそうですが、男性が持ってもいいと思います。お値段はちょっと勇気がいります。自転車のフレームよりは安いのですが、いま究極の床の間バイクを作ってる最中なので、何年がかりかでお金を貯金して買いたいなあ。これならドロップハンドルの前にぶら下げることもできるはずです。

貴古窯を訪れる

ひさしぶりに、京都の貴古窯にやってきました。

お願いしているビールコップは、どうやら初代、二代目、三代目が一緒に働いていたごく短い時期に作られたものらしく、「安請け合いするんじゃなかった、家にあるのと同じだと思ったらぜんぜん違った」と四代目がぼやいていました。数十個に及ぶ試行錯誤の数々、材料費も馬鹿にならないはずです。申し訳ないのですが、三代目のおじいさんが喜んでいるのでいいとしましょう。

そして今日は、西安の耀州窯のリベンジです。陶芸教室です。清水焼の中でも特に名品を作る工房で実に罰当たりなことをするものです、この香港人W

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人間国宝級のおじいさんに手取り足取り教えてもらって1時間半、みっちり陶芸教室を楽しみました。材料も「ええや!」と、白磁の最高級の材料を奢ってくれたそうです。

その横で私と四代目は、陶芸談義に華を咲かせます。

今回気に入ったティーポット。 もうちょっとシルエットをいじってくれたら、次回作を買いたいと思います。これでもいいんだけど、せっかく直接話して作ってもらえる身分なので、贅沢を言わせてもらいます(笑)

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そうこうしているうちに、三代目のおじいさんに連れて行かれて、力作シリーズを見せてもらうことになりました。値段は安い(といっても、流通とおさないからですよ)ので、ちょっと心が動かされます。

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そして博物館にころがされてて日の目を見ず、さんざん交渉して漸く帰ってきたという 曰くつきの大作を見せてもらいました。

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この大壺シリーズ。故宮博物院や国立博物館に飾ってあってもおかしくない超大作です。「もーこれ、どうしたらええんや。」という三代目と四代目。「最低みっつは作って、いいやつだけ残すから土代や金彩の材料だけでばかにならん」 偉い人の大人の事情でお蔵入りになったんだそうです。

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そして最後に出てきたのは、畏れ多いので写真は載せませんが(ちゃんと撮るは撮った)、宮内庁仕様の何かの花の紋章の入った大壺です。「これ、柄が柄だから壊すわけにもいかん。。。」日本の右翼の親分さん、床の間にいかがでしょうか? お金があれば私が引き取りたいのですが。。。

ダンボールの中から顔を出す超名品を眺めて、やはりここは京都の陶芸スポットの中でも一番濃い場所だと確信するのでした。