ここは日本の東北か 北投温泉

日も傾いてきて、耐えられる暑さになってきました。汗をかいたので温泉で洗い流そうと、公共浴場に向かっていたのですが、なぜかさっき見えた日本建築の前にたどり着きました。もしかして日帰り温泉可能かと思い、中に入ると完璧な日本語をしゃべるおばさんがいました。

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ここは台湾かと聞かれて、台湾だと思う人はいないでしょう。

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そして、湯船に感動しました。これは東北の格式ある湯治場そのものではないですか。 味は酸味のあるレモン水の味、完全無加水無加熱、源泉かけ流しの極上の湯です。まさか台湾でシダを堪能したあとにこんな温泉にめぐり合えるとは。。。。仏さまのお導きに違いありません。

頭がくらくらしてきたので、のぼせないうちにあがります。ロビーで休んでいると、おかみさんが話をしてくれました。ここはラジウム泉だそうです。どうりで汗が噴き出すわけです。単なる硫黄泉だと思ってたくさん温泉を飲んでしまいました。あまり多く飲むと、パワーが強すぎて体によくありません。そして放射線のおかげでものすごい汗が出るのです。水をがぶ飲みしているのですが、脱水症状寸前になってしまいました。

次回台湾にきたら、 ここにとまろうと思いました。

北投温泉 星の湯

この温泉で一番の歴史のある宿だそうです。

台湾の自転車マニアに会う

guerciottiという自転車がなぜか北投の図書館脇に集まってました。なんかのオーナークラブかなと思って、一番よさげなクロモリバイクを覗き込むと、nuvo recordが組んであったりして唯の自転車ではありません。

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覗き込んでいると、オーナーが話しかけてきました。なんでも15年ほど立川にすんでいた人で、80台のコレクションを持つ台湾一の自転車コレクターだそうです。今回は雑誌の取材だそうです。向こうも、この自転車がいかなるものか判る人間がいたことにびっくりしたらしく、楽しそうに話してきます。

なんでも、来年は台湾の生産量の30%がクロモリになるそうです。そんなこともあって、このクラシックバイクが雑誌の取材対象になったとか。日本の事情もよく知っていて、ピストバイクがはやってるけどNJSとおってないもどきばっかりでと言ったらちゃんと事故の話なども知っているようでした。

来年、自転車メーカーが仕掛けるトレンドはクロモリだそうです。

北投温泉でシダに浸る

きのうで台湾旅行の目的は達しました。

あとは気ままに歩くだけです。今日は午後出発と決めました。思いっきりのんびり寝て、さらに研修中の店員の女の子のカットモデルをつとめてから出発です。

行き先は先に淡水の町と思いましたが、気が変わって北投温泉にしました。バスで駅に出て、地下鉄で20分ほどで到着です。

ロープウェーがあるとガイドブックに書いてあったのですが、実際には建設中でした。とりあえず暑い中をずんずん歩いていきます。シダも適度にあるので、なかなか楽しいです。

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地獄谷にやってきました。ここには足湯があったはずなのですが、閉鎖されていました。このすっぱいにおいが、温泉マニアにはたまりません。そして、ちょっと目を山肌にやると、ユノミネシダという鉱山や温泉でよく出現するシダが。日本ではめったにお目にかかりません。すごく楽しくなってきました。写真にはありませんが、上のほうに日本建築が見えます。日本風のお寺もあったりして、台湾にいることを忘れてしまいます。南無阿弥陀仏の発音というかテンポが違いますが、それ以外は日本のお寺にいるようです。

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そして、沢沿いに上っていくと、どんどんシダが増えてきました。このあたりで興奮度がピークに達しました。

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めったにお目にかかれない超大物のシダがごろごろしています。これ、台北市内で地下鉄でいけるところですよ。。。。

そして、最後に行き着いたのは桃源郷ならぬ蕨源郷でした。シダの森の中を、真っ青な羽のトンボがゆらゆらと飛び交う現実離れした場所でした。あまりの美しさにしばし動きが撮れませんでした。トンボ好きの元上司の顔が浮かんできて、時間の流れがおかしくなったのを感じました。

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