新規開拓に失敗して、美楽一杯別館で山羊鍋のはずが名古屋コーチン鍋

年末に見つけたお店にAさまとチャレンジしてきました。煲煲好という、どこかで聞いたことある名前、もしや大珍楼ぼーぼー好の超腕利きチーフが再就職したのか?と思い突撃です。(のちに、大珍楼の若社長から、チーフはここにはいませんと聞きました)

メニューも見た目現地のベタベタ系で日本人をターゲットにしていないので期待です。一階は蘭州ラーメンまで出してます。

 

 

潮州料理っぽいのを一つ、滷味。あちゃー、これはダメです。凍って長く経ってカスカスです。

 

鹹魚鶏粒豆腐煲 これはいい意味で下品な味で良かったです。しょっぱく感じるほどハムユイが入ってます。匂いも強いので、上級者向けです。ビールと一緒なら最高ですね。塩加減からすると、コックは普通の腕前のようです。隣の中国人のおっちゃんは蘭州ラーメンを食べてましたが、これもザムザムの泉ほどのクオリティは感じず、いい意味で街場の店でした。中華街までわざわざ行くかというと、他の店に入ってしまいそうです。しかし新店開拓の心のもやもやが消えました。

 

 

ここで、調査を切り上げました。二軒目は手堅く美楽一杯です。大珍楼本店が統合されてしまい、山羊鍋を食べられるのはここだけ。大珍楼には山羊鍋できるか聞いてみたのですが、「一頭で買っていたので、宴会でも分量的に難しい」といわれてしまいました。どうりで美味いわけです。

山羊鍋くわなきゃ冬の気分があがらないよ、というわけです。

 

いつものおっちゃん、おばちゃん、そして厨房に出入りするのは近所の一流店のコックコートを着た、どうみても店員ではないおっさんに挨拶して開始です。オーダーはもちろん山羊鍋

 

 

 

 

きたー。薬膳材料がどっさり、いい色してます。ぷりぷりの肉食べて「うまーーーーい」と夢中になっておかわりに手が伸びた瞬間、2人で顔を見合わせました。「これって、名古屋コーチンじゃね?」

 

「すみませ~ん、たしか山羊鍋頼んだんだけど」「山羊鍋は今日無いよー(めいよー)」久々に中国あるあるの、没有です。ま、美味いからいいや、と食べ進むことにしました。ちょうどふたりとも滋養強壮が足りない状態だったのですが、体がどんどん熱くなってきて、〆の雑炊は絶品。しかし本当に素晴らしい店です。

 

しかたないので、山羊鍋ははるばるベトナムまで食べにいくことにしました。

南粤美食の正月料理

お正月の記録です。我が家はおせちを作る気力もなく、なんとか掃除を終えて新年を迎えました。健康は大切です。

 

正月はやることが自転車乗るくらいしかないので、かといって市場も動いてないので伊勢佐木町の龍鳳も休み。南粤美食は通常営業だったのでおせちがわりに贅沢をしにきました。

 

 

ツバメの巣をもどしてます。最初に来たときから、迷い込んだサラリーマンのおっさんに片言の日本語で「これ、ツバメの巣、からだ、とてもいい」と勧めまくっていいました。お値段激安ですが、それでもサラリーマンのおっさんは会計でびっくりしたろうなー。

 

奥のほうのスープ、いつもより多めに海老が投入されていました。広東料理といえばスープが一番贅沢です。よし、今日はスープです。値段は聞かなかったことにします。

 

でっかい豚足とれんこん、人参その他薬膳材料に、髪菜が乗ってます。すばらしい味が出てます。直火炊きスープなので高級感ある透明さはありませんが、冬の寒さにじわりとあたたまるスープでした。いきなり髪菜が乗ってくるなんて本気?って聞いたら「だってお正月だし」と無邪気なオーナーシェフ。

 

先日から登場した蝦仔麺 かなりボリュームあります。

 

あわび入り煲仔飯。冬らしい一皿です。香港の廟街より100倍美味い大珍楼本店がなくなってしまい、残念ではあるのですが、ここのクオリティも同等。煲仔飯難民にはならなくて済んでいます。

龍鳳 たけのこ中華の会2018

今年は異常気象で、桜の開花も異常にはやく、梅雨明けに至っては20日はやいという変な年ですが、ひやひやしながら例年通りの日程で開催しました。

 

たけのこの姫皮とホッキ貝のサラダ

ぶどうが入っていて、甘酸っぱさと貝の旨さ、たけのこの甘みが素晴らしい一皿です。いきなり度肝を抜かれる完成度。最近、自分でもぶどう入りサラダはブームです。

 

大根の甘酢漬け、関山桜の塩漬け添え。桜の塩漬けは長持ちしますが、これはこの春採れたばかりのフレッシュなものです。

 

ニガウリときゅうりの和え物 これで皆さんの口の中が環境ととのったところで本格的にスタートになります。

 

炭火焼きチャーシュー

 

パリパリ皮の脆皮焼肉 見てください、このロゼの仕上がり。まだ皮の焼き目が安定しないので、真剣に改善をつづけているようです。

 

干し野菜のスープ 先日の中華オーナー連の広東研修ツアーで、現地仕入れしてきたという貴重な干し野菜。「これは、広東省のほこりっぽいところで干さないと美味しくないんですよ」というお話で、白菜とも違うアブラナ科の野菜のようです。茎が小松菜のように細いです。良いお味が出ていました。

 

ふきのとうの包み揚げ もう時期的にはギリギリですが、やはり年に数回はこれを食べたいです。

 

大根の貝柱射込み 髪菜つき  大変おめでたい一皿で、古いお金を模した大根に干し貝柱の形のいいのを入れてあります。これ作るのめんどくさいだろうなと思います。写真には写ってませんが、下に黒い藻がひいてあり、髪菜です。大変めずらしいものにもかかわらず、今年は二回もたべている気がします。

 

たけのこと海老しんじょの旨煮  今年の新作です。ぷりぷりの海老を包み込む繊細な味が素晴らしい。皆さん大絶賛。

 

石鯛の蒸し物 超大物が出てきました。いつもはハタやキンメダイですが、石鯛も素晴らしいですね。実は釣りをしてたころは夢の魚だったのですが、実際に食べたのは初めてです。思ったよりもゼラチンが多く、身も普通のタイのようにパサパサしないので蒸し物に向いている魚だと知りました。事前のイメージでは、その強力な歯でがりがりと貝を食べてるので、身の方もゴリゴリで洗いのようにしたほうが良いのかと。

 

たけのこと豚角煮の旨煮 定番の一皿です。上に乗った新鮮な木の芽がすばらしく、おかわり希望だしました。こんなに美味いものはめったに食べられないのに、この宴会では最初から最後まで続きます。10年以上やってますが、一回も外れの皿が無いというのは驚異的です。

 

たけのことサザエの炊き込みご飯 死ぬ前に何食べたい?といわれたらコレを選びます。圧倒的な旨味とほろ苦さが押し寄せる一皿です。海の香りと山の香りの融合ですね。数年に一度出てくるメニュー、これに会えるのは何年後でしょうか?

 

ゴマ団子 お金が儲かって子孫繁栄しますようにと、黄金色のごま団子。あれだけ食べたのにふしぎと入ってしまいます。

 

また来年が巡ってくるのが楽しみです。